青木 志貴さん
愛称「魔王」
ベルの声を演じた青木志貴さんの独占インタビュー第二弾!
インタビューアー: 元「ファミ通」編集長のバカタール加藤さん
04/10 ゲームの話 魔王さんのゲームライフ
──最初にこの仕事が来た時、マネージャーさんから連絡が来たんですか?
青木 はい。そうです。
──具体的には、どういう感じで来たんですか?
青木 いちばん最初はお化けの役だって言われて。ソシャゲとかでも女の子がゾンビ化するとかは過去にもあったので、そういう感じかな、と。でも、タイトルに「Home Sweet Home」って書いてあって。「あ、これ、僕知ってるぞ、まさかあれじゃないよな?」って思いながら、資料を見たら、これだったので、「ガチのホラーだ!!」って。めっちゃうれしかったんです。
──ガチ中のガチホラーですもんね。
青木 ですね。あと、自分がプレイしていたゲームっていうのがめっちゃうれしかったです。
──そうですよね。ふだん、やってたゲームの声をあてることはまずないじゃないですか? 日本語版だと、もうできちゃってるわけから。
青木 そうですね。
──もともと「HSH」は海外でタイ語や英語で出てて、それがローカライズされて、今度日本語版って話だからこそできたみたいなところがありますよね。
青木 そうですね。ラッキーな感じが。
──あと、元々このゲームをプレイされてるってことなんですけど、どれくらいプレイされてたんですか?
青木 えっと、デモ版が出たときに、やっただけなので。
──Steamのデモ版ですよね?
青木 はい。日本語訳はなくて、途中までしかできなかったんですよ。一番最初の話はやったんですけど、僕はそれ以降の話は知らないので、ちょっとその先が楽しみなんですよね。
──なるほどなるほど。今回参考資料とかはあったんですか? 何か見せてもらったものとか。
青木 えーと、ゲームの紹介みたいな資料はあって、登場人物の説明がめちゃめちゃ細かい資料でした。でも、物語の流れがわかるような資料は、ほとんどなかったんですね。
──なるほど。じゃあ、まだどうなるかは、ちゃんとは…?
青木 そう。僕自身もまだ結末がわからないんですよ。
──じゃあ、ホントに楽しみですね。
05/10 VR怖すぎて無理!?
──「HSH」は本編が全部VR対応してるんですよね。
青木 そうですね。ただPS VRでプレイのはちょっと怖いですね。
──青木さんは、PS VRを普段からやってるんですか?
青木 「バ〇オ7」が出たときにやったんですよ。「バイ〇ハ〇ード」が得意なんで絶対怖くないだろう、と思って遊んだらめちゃめちゃ怖くて…。ちょっと暗い部屋に一歩進むだけですら、怖くて時間がかかっちゃって。最終的にはVRじゃなくて、ふつうのモードでプレイしました(笑)。
──わかります(笑)。「バ〇オ」もともと怖いんですけど、「7」の怖さはハンパないですもん。
青木 やばかったですよね。
──あの、VRのトレイラー動画があったじゃないですか。わりと短めの。
青木 体験版みたいな?
──あれは、もう無理!と思いました。これは、怖すぎてできないな、と。
青木 ですよね? 「HSH」もそういう怖さになるんだろうな、って思うとヤバイですよね。しかも、僕、ホラーでも戦えるホラーは得意なんですけど、逃げるだけの戦えないホラーがめっちゃ苦手なんで。「HSH」は戦えないホラーだから、僕はVRではプレイできないかもなあ、と。
──本当に怖いヤツはVRは無理ですよ。ちなみに、PS VRはお持ちなんですか?
青木 持ってます。
──さすが! ちなみに、ゲームファン的質問なんですけど、VRでゲームは何をされてます?
青木 VRは、一番最初に入っていた、いろんなVRのゲームが遊べるやつ。
──ああ、はい、「VR WORLD」かな。
青木 ああ、そうですね。
──サメに襲われたりするやつ?
青木 そうです、そうです。あれをひと通り遊んだのと、「バ〇オ」をやって。でも、家にあるVRのゲームはそれくらいで、あとお外のVR 体験ゾーンに行って。
──ああ、新宿とかお台場のVR ZONEですか?
青木 そう、新宿のVR ZONEに行って、遊んだくらいです。
──あれやりました? 病院の。
青木 病院の、やりました。
──「ドラ〇エ」は?
青木 「ドラ〇エ」はやらなかった。できた当初に行ったので、そのときはまだなくて。ホラーがあったので、マネージャーさんとやりました。
──あの、病院の車椅子に乗るやつですかね? ぺアでやるやつ。
青木 やりました、それ! しかも、片方ががんばらないと片方が死ぬやつ。
──場所を教えなきゃいけないやつですよね。
青木 そう。迷路になってて。マネージャーさんがクリアーするまで、僕が首切られるの待ってる方で、早く来て! みたいな。
──だいたい、やな感じのところで、待たされますよね。動けない! って。
青木 そう、まわりが死んでくー、みたいな。あれ怖いですよね。VRのホラーってヤバイですよね。
06/10 声優の仕事について
──ところで、魔王さん、ゲームがお好きで、ゲーム実況も、ファミ通のゲーマーズエンジェルもやってらしたですが、ゲームとアニメの声優の違いってありますか?
青木 アニメって、他の出演者と一緒に最初から終わりまで録る、感じなんですけど、ゲームって基本は、ひとりで録るパターンなので、どういうトーンでどういうニュアンスで相手が話かけてきてるのかとか、まだわからない状態で声をアテますよね。だから、自分で想像して作らないといけない部分が多くて、それがゲームの難しいところですかね。でも、ひとりだからこそ、トチっても自分で仕切り直せるところもあったりするのは、助かる部分でもあったりしますね。
──アニメとゲームは、録り方がちがうってことですか?
青木 そうですね。ぜんぜん違いますね。
──あと、ゲームの場合って、それこそ効果音みたいな声とか、掛け声みたいなものも多いですよね? あっ、やーっ、てぇ! みたいな声とか。
青木 格ゲーとかとくにそうですね。あれはひとりでひたすら、録るみたいな。
07/10 魔王さんの好きなゲームは?
──格ゲーはやりますか?
青木 昔プレイはしていて、最近だと「KOF」の声をやらせてもらってます。
──プレイする方では、何をされますか?
青木 格ゲーは、最近は「鉄〇」の方はあんまりしてないですね。「スト〇ート〇ァイター」は、「4」のころやってたんですけど、「5」になってから、僕の好きなキャラがめっちゃ弱くなっちゃった気がして。
──ちなみに、好きなキャラは何ですか?
青木 僕はジュリっいうキャラを使ってます。そのキャラが好きだったんですけど、「5」で弱くなっちゃったって言われてる。
──キャラ変えたりはしないんですか?
青木 最初は、キャラ変えて触ろうと思ったんですけど、僕の得意なコマンドで、得意な技みたいな条件に合うキャラがいないので、今回は無理だなって。
──ゲームの話をさらにしちゃいますが、ゲームは相当やってらっしゃいますし、実況等でもいろいろやってると思いますが、いままで一番好きなゲームって何ですか?
青木 わりと最近まで、ずっと「メ〇ルギア〇リッド」シリーズが大好きで、それが自分の中の一番だったんですけど、去年くらいにずっと話題になってた、「UNDERT〇LE」をはじめてプレイしたんですよ。話題になっていたのは知っていたんですけど、ちょっと僕はひねくれていて、人気があるものはあまり手を付けないタイプで、掘り出すのが好きなんですよ。でも、友達にホントにすすめられて、半信半疑でやってみたら、めっちゃハマって。生配信でやったんですけど、もう、配信しながら、ぼろ泣きして、最後も。号泣して。いまのところ「メ〇ルギア」を超えて、1番のゲームになりました。
──へええ、なるほど。あれ、本当に人気ありますよね。
青木 人気ですね。あれ、周回プレイが前提なんですよ。1週目はどうしてもトゥルーエンドに行けないので。
── 自分はまだ途中なんです。ちょこっとやって、とまってて…
青木 あれは、人を選ぶかもしれない。
──そうなんですね。いま、何をやってますか?
青木 今はずっと「リー〇オブレ〇ェンド」(LOL)をやってますね。日本サーバーが始まったときから、ずっとやってます。基本的に対人ゲームが好きで、MMOとかオンラインゲームも大好きなんですけど、人と人が対戦できるゲームが好きなんです。オンラインゲームで人と対戦する、そういうゲームに走りがちです。
──なるほど。そういう意味では、「UNDERT〇LE」は珍しいですよね。
青木 そうです、そうです。RPGっぽいRPGをやったのが久しぶりだったので。
──じゃあ、わりと一人でこもってやる、RPGはそんなには…?
青木 中学生くらいまではずっとそういうゲームもやっていたんですけど、ラスボスまでいくと、倒す前に覚めてしまって、倒さずに終わるみたいなことが多くなって、ちゃんと最後までクリアーしたRPGっていうのは久しぶりでした。
──じゃあ、RPGのよさを見直した?
青木 そうですねー。感動しました。ホラーゲームやって感動するとかって、あんまりないじゃないですか。怖いっていうのはあるけど。だから、ああ、ゲームってすげー、って思っちゃいましたね。
──同じゲームでも、役目が違うっていうか、それはありますよね。ちょっとホラーの話に話をもどしますが、「HSH」の配信とか、YouTubeとかでも、日本語版が出たら、またやりますか?
青木 日本語版が出たら? メーカーさんから許可が出たら、やってみたいな、と思うんですけど…
──ぜったい、やだって言わないですよー。
青木 ホントですか? でも、撲、戦えないホラー苦手なんで、最後までできる自信はあまりなくって。とりあえず、友だちには「出たら絶対やれ」って言います。
──ああ、友だちにやらせるのはいいかも。
青木 自分でやると、ちょっと怖くて、先いけるかな、っていう心配がありますね。
──ホラー得意になのに、あれですね。怖すぎっていうのは。
青木 いや、ほんとに、逃げるしかないホラーゲームって、ほんと苦手で。
──じゃあ、ほんとに、怖がりなんだ。追い詰められるのはダメなんですね。
青木 なんか、棒でいいから武器くれって(笑)。
──攻撃したいんですね。
青木 倒せたら、気持ち的に楽なんですけど、ずっと追いかけられるのは怖さがなくならないので。